ここまで、自発本を意味ある読書に、つながる読書にするためにいろいろな私なりの知恵を話してきましたが、
最後に一番大切なことを話したいと思います。
それは、やはり自分の読みたいように読むことです。
こう言うと、「それならば本書は何のための本なのか」とツッコまれたくなるかもしれませんが、あくまで知恵は知恵です。
あなたにとってその知恵が〝効果的〟かどうかを、いろいろ試してほしいのです。
効果的だと思ったものは取り入れ、そうでないものはひとまず保留しておく。
これも、自発的に読書することにつながりますよね。
誰かがこういったから、これがいいのではなく、
あなたがどう思うかなのです。
是非とも、先入観に囚われず、自分の思うがままに読んでください。
この先、色々実践したところで、それでも「読みたくない…」と思うことは何度もあるでしょう。
しかし、「読みたくない」というのは、見方を変えれば「今の自分には読む必要が無い」ということなのです。
正確に言うならば、「読むための体制」が整っていないという〝現れ〟なのです。
読めない自分を卑下せず、「何故読めないのか?」
原因となっている悩みやストレスの解消に時間を割くとよいでしょう。
読む体制を整え、自発本を友人のように扱う(真摯に本と向き合う)、
これらは、全て、あなた自身の〝自発性〟に基づいてのみもたらされるものです。
そう、「自発」本は、その名の通りあなたの「自発」性が肝になるのです。
どこまでも、自発性が必要なこの読書は一朝一夕で身に付けられるものではありませんが、明るい未来を確信して、一歩また一歩と歩みだして下さい。
時々足を休めてみるのもよいでしょう。
自己を見つめなおし、自分を見失わないように、また改めて歩みだせばいいのです。
歩みを止めたら元通り。
「私」の信念を貫き、歩み続けろ。